長岡市にて

tae | member, tae
17 9月 2017

昨日、長岡市で開催の福祉まつりに行ってきました。
その会場でちょうど、「みんなの学校」の上映会があり、地元ライオンズクラブさんのご厚意でみせていただくことが出来ました。
「大空小学校は誰がつくりますか?」
「ひとりひとりです」
「ひとりひとりって誰のことですか?」
「自分です」

基準はいつも、自分がどう感じるかなんだ。と思いました。

大空小学校のたったひとつの約束は「自分がされて嫌なことを人にしない 言わない」
このことについて、いろいろ思いながら映画をみていました。

「人が嫌がることをしない」という一般的なことではなく、基準は自分自身であること。
(ふっとみると、公式パンフレットの中で朝日新聞の記者の方もこのことに触れていました)

聖書でいうところのDo unto others as you would have them do unto you.
(他人からしてもらいたいと思うように、他人にもしてあげなさい)
だと、また自分から離れてしまう。自分と人がみんな同じように感じるとは限らないんだよね。
いろんな人がいて、いろんな考え方があっていいのに。そういうところで、いつも私、失敗してきたんだよね。そんなことを思ったり感じながらいました。

映画の中で、暴力や暴言をはいてしまう男の子が、校長室にやってきて、自分はもうこれから、暴力をしない、暴言をはかないということを
宣言しました。その子が去ったあと、校長先生が「・・・これが本当にできたら、出来すぎや。今迄暴力をふるって来た子が、今日一日の授業の中で、もう、しない。なんて・・・。でも、(暴力を振るわないと誓った)この瞬間の気持ちは紛れもない本物」というようなことをおっしゃってました。
そんなかっこいいこと言ったってどうせまた、やるんでしょ。じゃなくて、その本気の一瞬を拾ってもらって、紡いでいってもらえたら・・・・私だったら、どんなに力を頂くだろう。と思ってみていました。

自分をだましだまし生きていることが、どんなに多いだろう。それは、良くなるための頑張りだったらいいのだけれど、苦しいこと、辛いことを、あまり感じないようにしていることも多い気がします。
廻りに信頼できる人がいて、自分を出せること。なかなか、簡単なことではないです。

だから、しなのキャンパスや、リトミックに身をおかせていただくことが、どんなに大切でありがたいことなのか。感じながらゆらゆらと飯山線で帰ってきました。

学ばせてください。

5 Comments

  1. yumi より:

    日曜日、東京巣鴨で、初の他支局月例会をやらせていただきました。しかも特別コースの3時間。好きにやってください、と言われても、何をどうしたいいものか‥。結局ざっくりしか予定立てられず。ぶっつけ本番となりました。

    終わって思ったことは、私には関わっている子どもたちの現実の姿が常にあって、だからできる事言える事があるのだという事。目の前の人たちが実際に教えてくれる事の事の重さが、何より真実として受講生に届くんだという事です。その瞬間瞬間、悩んで失敗して、それでもと向かい合う連続が私の力になっているのだという事。

    早速わざわざ長野の私の現場を参観したいと連絡ありました。そうやって問い合わせていただく事もありがたいし、なにより、今回東京の月例会によんでいただいた大城先生に感謝です。

    大変でも続けていく先にきっと何か見える景色があるんですね。

  2. TAKA より:

    皆さんがお仕事されている中、私はこの連休千葉に行き、思いっきり遊んで食べまくってきました。

    当初、リフレッシュ休暇での~んびりしたいなぁーと思っていたのですが、結局動きまわってしまいました。

    3日間子どもたちや他の人たちと接する中で感じたこと、それはやはり感性の鈍い自分。ワンテンポずれていて後から、あー と思うことばかり。鋭い貴也に何度も指摘され・・・  やれやれ。

    またゆっくりとお話聞いて下さい。

    それにしても皆さまに日々ご迷惑をおかけしているかと思うと・・・
    大変申し訳ありません。
    お世話になっております。

  3. tae より:

    こどもたちとの時間。また格別ですね。リフレッシュ。良かった!!

    長岡には、ちょっと傷心で行きました。最近、認知症+超がいっぱいつくわがままな女性が入居されました。ヘルパーさんは振り回されっぱなし、挙句、「米持さん、あの人は退去させるんですよね。ここには、向かない人です。」と言われてしまい、「そんなことする権利は誰にもないんだよ」と答えたものの、どうにも立ち直れない自分がいました。
    昨日、ケアマネさんと映画の話をしました。「あのね、この映画の小学校って、支援が必要な子もみんな一緒のクラスで学ぶの。地域の子ならだれでも行けるんだよ。」というと、ケアマネさんも「だからさあ、そういうことなんだよ。ここだって、誰でも入居できるんだよ。受け入れる自分たちの問題じゃん。」ぜんぜんだめだめな自分たちだけど、そんな私たちにもできることはあるんじゃないか。と話しました。

    もう少し、ここで頑張ってみるか。この先にある景色をみたいなあ。と少し思いはじめています。

  4. yumi より:

    こどもも、ご高齢のみなさんも、まずはその人の尊厳を大切にしてお話をしないと、秘密を教えてくれません。大声出したり,暴れたり、悪態つかなきゃいられないところに鎧を着て押し込められている。いたいのは覚悟で、そばにただいる時間を惜しんでしまう。ほんの一瞬まなざしの奥をしっかり見て,うなずくだけですむところを、目を避けて、かかわりをさけてしまったら、さらに大きな隔たりができてしまうのだと思います。

    「ねえ、きいて」どの子も、我先にそういって話し始める。きいているのにまた「聴いてる?」って。みて!みとめて!わかって!をひとつひとつうけとめること。その作業が煩雑にならないように頑張りたいと思っています。

  5. tae より:

    由美先生、ありがとうございます。力を頂いています。忙しいヘルパーさんを助ける意味も含めて、私にできることをさせて頂きたと思います。さっき、そのおばあちゃんのご家族が帰り際に「おかげ様でだんだん笑顔が出て来て、私たちもここにおばあちゃんに会いに来るのが楽しみになってきました。」と言っていました。早速、ヘルパーさんに伝えました。

    ここに入居された方々の生きてこられた道。大切にしていきたいと思います。

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