生育歴

tae | member, tae, 未分類
15 3月 2013

仕事でお世話になっているNさんが、お母さんの入居先を求めてお話にみえました。Nさんは番組制作会社に勤めるキャリアウーマンを絵に描いたような美人です。が、突然「私、ここに母を捨てたいの」という言葉から、お話が始まってしまいました。子どもの頃からお母さんのわがままに振り回されたこと、それは全て気分次第でその都度言うことが違っていて、いつもお母さんの顔色をうかがっていたこと、社会人になってからもお金の管理はお母さんがし、嫁に行くまで小遣い制だったこと。等々、自分が50代、お母さんが80代になって人の助けが必要となり、ようやく立場が逆転したところまで弾丸のようにお話されました。その途中、途中、Nさんの目の中に自分の姿が映って、他人事に感じられなくて、ドキッとしたりしました。ここが満室なので、相談窓口の地域包括を紹介し、Nさんがお帰りになり、ようやくふーっと息をつきました。自分のことを振り返り、母への恨みごとで支配されるのは嫌だ。でも、母に対して恨みに思うことを、私は子どもにしてきてしまった。もうこれ以上世代間連鎖は嫌だ。今、自分が断ち切ろう。とブツブツと思いました。
昼休み「カラマーゾフの妹」をちょっと読んで、やっぱり東井先生の本を締めに読んで、やっとふーっと落ち着いてきました。

One Comment

  1. yumi より:

    悲しみ、苦しみは振り返って思い返すことで薄れるけれど、憎しみや恨みは振り返ってはいけない、本当にそうですね。やっぱり自分が人を愛することに、行き着くきがします。

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