学生さんに教えていただいたこと
tae | member, tae2 9月 2016
彩の学校で、ケーススタディというか、実習で担当させていただいた患者さんを通しての事例発表会のようなことが行われ、行ってきました。
大半の学生さんのキーワードの中で「傾聴」というのが出てきました。医療行為が出来ない中、とてつもない難しいチャレンジをしているんだなあ。と思いました。
最初に自分の発表での「傾聴」とは、こういう意味で使用しています。と定義も言うのですが、人それぞれ、引用する人の言葉や、とらえ方が微妙に違って、なるほどなあ。と思いました。
彩は、がんでターミナル期を迎えた患者さんのスピリチュアルペインのことを話しました。彩の発表後、学生から「患者さんから精神的苦痛のうったえがあったりして、それを傾聴する際、自分でもどんどん気持ちが落ち込んだりすることは無かったですか?もし、あったらそういう時はどう対処していましたか?」と質問がありました。彩は「患者さんとお話しさせて頂くとき、全てのことに受け答えするんじゃなくて、とにかく、吐き出してもらえれば。と思って聞いていました。私の存在がはけ口になればいいなあ。とそれだけ思ってました。」と言いました。ああ。そうかあ。と私は妙に納得しました。
学生さん皆さんの真摯に患者さんと向き合いたいという姿が心に残りました。どの学生さんも、質問をする際、発表者に共感したり、労ったりしたうえで、じゃあ、こういう場合はどうですか?と情報交換をしていました。時には、鋭い質問で、発表者のあいまいさを整理した場面もありましたが、発表者も質問者もそれを穏やかにやっていました。患者さんが中心にあるから出来るんだなと思いました。こういう業務が出来たらなあ。と気持ちあらたにかえってきました。
傾聴、むずかしいことですね。自分はこう思うと思いながら聴いている人はなかなかできない。だから、彩はすごいと思います。透明なる。私の傾聴のイメージはジェル状のクッションみたいな感じかな。
傾聴に、「でも」は絶対ないんです。看護や保育の現場の人たちが、人としてのスキルアップをして、相当の評価を受ける社会でありたいです。
彩ちゃん凄いです!
傾聴、いまだに出来ない私です。
特に母に対しては・・・
わかるわ〜。それでも、自分で進歩してる!と納得させてる日々です。