盆栽

tae | 未分類
29 5月 2016

実家の母からの電話で「じーちゃんがさあ、さつきの鉢の植え替えをしたいんだって。枯れた枝も目立ってきたからって。それでね、知らないうちに翔に連絡して植替えの約束をしているみたいなんだよ。翔だって忙しいんだし、迷惑な話よねえ。」と。翔に聞くと、「そうだよ!手伝ったらさあ、じーちゃんステーキご馳走してくれるって!」と言うので、私も一緒に手伝いに行ってきました。

母の心配は、「盆栽と、じーちゃんの身体とどっちが大事なの」というところ。免疫力が低下しているので、医者から土の中にはばい菌がいっぱいだから触らないように。と言われているけれど、やっぱりことしも畑にはいろいろな野菜が育っていたり、ハウスの中には盆栽がたくさんあったりしています。じーちゃんは、「おらあ、生きている間は生きてるんだ」と言います。一つ変わったことは、ほとんど農薬を使っていないことです。

さつきの鉢をもってきて、古い土を落として、根を掻き出して、新しい土を入れて、木をもどして固定して。結構たいへんな作業です。疲れてきた私が思わず、「ねえ、じーちゃん、植木がじーちゃんの宝物なのは子どものころから知っていたけどさあ。今はじーちゃんの身体が心配なんだよ。」と言うと、じーちゃんは「おらあの命は高々80年かそこら。でもこの木はもう90年から生きているんだよ。この山からこいで来て、ずっとここで生きてるんだ。」と。翔はもくもくと仕事しながら、じーちゃんの話を聞いていました。暑くて、暑くて、私は汗をいっぱいかいたので、涙がちょっとこぼれてもじーちゃんは気が付かないだろうと思いながら、また来年も手伝おう。と思いました。

One Comment

  1. yumi より:

    今を精一杯生きる、その連続が明日も生きるってことなのかな。

    今日の小学校でのリトミック講座、正式な申し込み一人しかいなくて、でもふたあけたら、6人も!!木島平の小野沢先生も来てくださり、月例申し込んでくれるかもしれません。たった一人の音楽の先生が気持ちを傾けてくれた事が本当にありがたいです。それに上越教育大の院生も。次の世代に託していきたいです。

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