新宿区のこと

yumi | member, yumi
4 7月 2011

月例会のあと、指導スタッフと篠原T 山下T 坂本Tでミーティングを持った。

今日の生小学生に参加してもらって、特コースの皆さんに指導をしてもらった。感想は、子どもたちがすごい と言うこと。北長野教室から9名、坂本Tのところから5名、あと篠原Tの息子で、計15名の小学生が、よく1時間半付き合ってくれたと言うこと。しかもあとでかいてもらったアンケートには、みんなたのしかったと書いていた。

でも実際の内容は、幼稚園の子どもたちにもできることなのだから、もどかしい思いはたくさんした。その詳しいことはまた、後ほどゆっくり。

ということで話し合いの中で、篠原Tが2年間いた新宿区の話を聞いて驚いた。

息子のU君が小学校に入学する前に、親が5回必ず出席しなければいけない会があるという。前日には副校長から、必ず出席してくださいと電話がかかってくるという。だから全員必ず出席するという。(驚きである)

その会でNPOの団体の人たちによって、親たちがコミュニケーションをとることをさんざんやるそうだ。「子どものいじめや不登校が起きる原因は必ず親がつくっています」と言う話をたくさん聞かされ、リトミックに似たことをやるそうだ。二人組になって、そのひとに自分の子どものいい点を3つ伝えあうことなど、リクレーション的なことをやりながら、5回かけて親たちは、親しくなっていくそうだ。

だから入学式の頃には、親を通して、子どもがどんな子たちなのかほぼ把握できているそうだ。役員をやることは、自分の子どものため、ということもしっかり教えてもらうし、事前に何となく親たちがコミュニケーションをとっているから、約員決めはみな立候補で笑顔で決まるという。そして役員の仕事がたのしいと。区がそういうところにお金をかけているということ。

今やはり必要なのは、親 大人を学ぶ場に引っ張りだすことだということ、改めて思う。

そしてU君の言葉にまたまたびっくり。

「東京の先生は、僕たちを困らせるんだよ。例えば13−1とかをやるとき、先生がね「わたしわかりませ〜ん」とかいうから「3から1をひくんだよ」って教えてあげると「なんで?13の1をとって3でいいでしょ」とかいって、たくさん考えさせることばっかり言うの。こっちに帰ってきてからは、あんまり考えることしない。」

そうそう田中先生が食い下がっていた「俺に分かるように説明しないと却下!」ってことでしょ。

今日の小学生リトミック、小学校の現場の先生がたが、そういうことを、もろ露呈した。子どもにゆだねられない、説明ばかりする。子どもに見合ったハードルをもうけない。へんな平等意識が強い。などなど

でも子どもたちが帰ったあとの話し合いで、こちらがあれこれ言う前に、皆さんがちゃんと気付いていたからうれしかった。今日実際やったことをきっかけに少し一歩踏み出せたかも。だけど、分かっちゃいるけどやめられない のですよね。簡単にはいかない。だからみんなの前でやることが大切なんだということ。

U君(2年生)の発言をきいて、ああ君たちは全部分かっていて、今日付き合ってくれたんだね、そう思ってまた頭が下がった。へんないいかたかもしれないけれど、リトミックをやっている子たちのそういうすごさは、教室の外で分かるんですね。

6 Comments

  1. 和ちゃん より:

    ある意味,半分強制的な力も働く必要があるのかもしれません。こうしたことを自主的に動き出すことはなかなか難しい。
    自分を追い込むことも大切なことで

    今日,参観日の中で私が保護者に何を語れるか

  2. yumi より:

    昨日の2歳児のレッスン、真島先生からのいただいた子どもたちの作文から思うことがあります。
    親は自分の子どもの毎日のどんな様子を見ているか、と言うことです。子どもの行動、考えにどれだけ感動して、どれだけそれを伝えているか、と言うことです。

    子どもを褒めてのばせ、と世間が言うと形だけ口先だけ褒める傾向があります。方法論にすがって教育されてきた大人たちの弊害です。

    大人の尺度を完全に取り払ってこどもと寄り添い、そばにいる。子どもをただじっくり観察する。子どもの時間おじゃまする。もしかしたら、リトミックは大人がそういうことをできるようになることをサポートできるかもしれないと思っています。理屈ではなく。

    真島先生のクラスの子の作文にありました。
    「いつも笑顔のじかんが好きです」
    「きたじませんせいはぼくたちのことをほめてくれて、びっくりしました。それがいちばんうれしかったです」
    「せんせいがぼうでやっていたことを、こんどは私たちがせんせいみたいにやったらいいんじゃないかとおもいます。」
    「すごいねといってくれました」
    「ともだちとどうしたら2びょうでボールがころがせるか考えたことがたのしかった」
    「リトミックはたのしいです。もっとたくさんあぞぼうね」

    子どもたちは私が共有したい思いをみんな作文に書いてくれました。

  3. 和ちゃん より:

    昨日の学級懇談会の中でゲームに没頭してしまう子どもの姿がたくさん出されました。
    反抗期で言うことを聞かないということも出されました。
    そして,とどめは「先生,学校では先生の言うこと聞いているいい子に見えるかもしれないけれど,家では全く違う娘の姿があるんですよ」という言葉でした。

    ああ,なんという嘆かわしい語り合いか

  4. yumi より:

    親の学びなくして今の状態は閉塞してしまうのではないでしょうか。
    重ねて言わせていただけば、子どもは悪くない。

  5. kin より:

    智達の合唱部、一人の男子が、いつの間にか五人になっていると聞いて驚きました。
    ゲームから子ども達の姿見ても何が見えるのだろうと思いました。
    家ではゲームしている智の姿もありますが、智の思いは、とものなかから繋がっていて、私には見ることは出来ませんが、男子部員達とも繋がっていること・・・思います。
    今日のリトミックも、子ども達、繋がっていて、動いています。
    私・・・皆さんと勉強させていただけること感謝でいっぱいです。
    子ども達の足、先生の足、学級の足、・・・引っ張らないように大人も勉強して繋がっていかないといけないのですね。

  6. mika より:

    おばあちゃんが倒れてから保育園の2歳児クラスからはずれました。ずっとやってみたかった2才児、特に一番大変といわれてきたクラスだったから毎日が必死だった、他の先生ともこれからだねって楽しみにしてた・・・
    久しぶりに先日そのクラスに行きました。「美加先生~」って満面の笑顔の子、照れてる子  子供たち見てたら「いてくれるだけでいいから」  「ただそこにいてくれるだけで・・・」 心からの優しい笑顔の子供たちだった
    きっと私の気持ちうけとめてくれてたんだ

    園長先生も「子供も先生たちも待ってるから、無理しない程度に来てね」って言ってくださった。

    具合悪い実家の両親も2人きりで暮らせるのか、兄は松本に転勤してるし・・・そんな先の不安ばかり  
    でも近所の人や昔からの友達が声かけてくれる、助けてくれる

    つらいとか苦しいのはだれのせいでもなく自分自身
    きっと大きな波のなかに自分はいるんだろうな、そこから抜け出すとか解決するとかじゃなくて
    その流れのなかでゆっくり  そうしてると今まで気がつかなかった、見えなかったことがみえてきたり
    昨日と少し違う自分、ちょっとだけうれしいこと、前にすすめた気がする瞬間があったり
    そんな少しの、ほんのちょっとの幸せが感じられる人になりたい
    リトミックに出会えてほんとによかった、由美先生やゆかいな仲間たちに出会えて。
    田中先生にこんな大切な出会いをいただいたのだから、これからもゆっくりじっくり大切にしていきたいです。

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